経済のパラダイム崩壊

絶対的安定とされていた不動産の不敗神話はとっくに幕を下ろし、
その後世界中の富が金融経済に走ったり、
石油や食物などの投機対象を求めてグローバルに高速に動き回っていました。


しかしこれらは、実体を伴わない、「お金がお金を生み出す仕組み」であり、
その実体経済と金融経済の差分がバブルとなって表出したのが、
現在の経済危機であると言えます。


アメリカの消費力に依存した製造業中心の経済モデルは崩壊し、
日本が世界に誇る企業(トヨター、ソニー、日立、東芝etc)は軒並み赤字に転落しました。


生産量を減らす必要性に迫られ、
その結果として当然雇用削減をせざる終えないと言うのが、現状です。

決して消費意欲が冷え込んだ為に発生している「一時的な不況」ではなく、
現在の経済成長モデルが崩壊していく、「長期的な不況」の初期段階と言えます。