相対比較の病

人間と動物の違いは、環境に合わせて生きるのが動物だとするなら、
環境に合わせるだけではなく、環境自体を変化させて生きて行く事ができるのが人間だと
言われています。


しかし、私たちを取り巻く経済環境、生活環境、仕事環境など、
様々な環境や状況が、刻々と激しく大きく変化する現代社会においては、
その変化に合わせて生きていくのが精一杯という人の割合が増え続けています。


また、環境が変わるたびに自分もそれに合わせて変わらなければならないので、
一貫性を維持する事も難しくなっています。


さらに、インターネットの普及により、
世界中の情報を瞬時に取り入れる事が出来るようになった分、
比較する相手も昔とは桁違いに大きくなっているため、
どんなに努力をしても上には上がいると言うように、自分の価値を卑小化する傾向も
強くなっています。


そうなると、どんなに頑張ってもどうせ駄目だとあきらめ、自己否定へとつながったり、
情報が多すぎる分、どんな自分になりたいのか、何をすればよいのかもわからなくなり、
無気力、無感動となって、うつや引き篭もりなどの心の病へと繋がっています。


現代は経済だけの停滞だけではなく、
アイデンティティの危機による、心の停滞も同時に起きている状態にあります。


この「心」を活性化させない限り、経済を活性化させることは不可能です。

その「心」の活性化、心の健康を実現するのが認識商品、認識経済です。