第四段階 精神革命における思想、哲学の発達

宗教宗派の長い対立が続く時代を経て、
暗黒時代と呼ばれる中世のキリスト教会に代表される、
支配権力の道具となってしまった宗教に対する反発が起きはじめます。


固定化された思考パターンへの抑圧、圧縮された精神の苦しみやが臨界点に達し、
アンチテーゼとして、ルネッサンスに始まるニューマニズムの精神が起こり、
コペルニクスの地動説以降の科学精神の爆発的飛躍と世界観のパラダイムシフトが起こっていきます。


単純に信じるだけで理論的根拠が弱い世界観がほころび始めて、
科学的実証主義的精神、実験的精神、宇宙自然の明白な理解の欲求へと、
思考経路のパターンが複雑化しながら、人間の精神性が深化していく時代です。


ベーコンやデカルトに代表される近代合理主義思考から、
市民革命の理論的背景になったとされる多くの啓蒙主義思想など、
宗教以外の精神性が開花し、思想と哲学が発達し、
人類歴史上に新たな社会秩序の形態を生み出していきます。


人類の精神革命以降誕生した様々な思想、哲学の中で、
果たしてどの思想、哲学が人類に本当の平和と繁栄をもたらす事ができるのか、
いまだ明確な答えを得られないまま、人類の精神は模索を続けていると言えます。