第五段階 科学技術革命後の戦争

科学革命が起きた後の戦争は、それ以前の人類の戦争の歴史とは大きく異なります。


科学技術の飛躍的な発達が戦争技術へと転化したため、
戦争の形態もそれまでにない姿になっていきます。


戦争は自分たちの生命がかかっているまさに「命がけ」の真剣勝負ですから、
勝つための技術だけではなく、勇気や愛、悲劇の物語も多数生まれ、
文学や芸術面に現れる人間精神の深さが、爆発的に湧き出た時期でもあります。


戦争技術は、石器や剣、槍からはじまって、火薬が誕生し、
ピストルや大砲、ミサイルへと進化していきます。


さらに、火薬爆発や鉄の弾による殺傷ではなく、エネルギー爆発そのものによる無差別破壊である原爆へと技術の次元は進化していきます。



戦争技術の発達は、飛行機やインターネットなど、私たちの身近な文明社会の便利さや快適さといった恩恵に転換されている事実もあります。


歴史的な個々の戦争責任についての問題は、最近でも良く耳にしますが、
本当に戦争責任を追及し、その原因を根本から解決し、二度と同じ過ちを繰り返さないようにするには、何が必要なのでしょうか?


その糸口は、第四段階の精神革命の時期に見て取れます。

・第四段階 精神革命の到達レベルの限界