第六段階 「すべてがつながっているひとつ」

個人、組織、国家が罪意識で環境問題を考えるのではなく、
主体的に行動できるようになるためには、
人間が、地球がどれほど素晴らしい存在なのか、
宇宙自然環境すべてとつながった自己イメージを、
いまここで明確に感じられるようになる事が必要です。


そしてそこからくる使命感と地球自然への真実の配慮があって、
初めて本当に利害損得を一切超えて、すべての分離エゴ意識を超越したところで、
ひとつの地球運命共同体意識、ガイア意識を共有する事ができます。


現代人は、物質文明の中で自然との関係性が薄くなり、感性が弱くなり、
自己中心的になっていると言われています。

環境問題の本質的な原因は、
人間と環境を分けて考えてしまう「分離エゴ意識」と、「人間利己主義」です。


ですから、その分離して認識してしまう思考体系の再構築を通して、
人間の立場だけではなく、植物の立場、動物の立場、水、空気の立場、土、森の立場など、
様々な立場に自由自在に観点の移動ができるように、地球や宇宙全体が自分そのものであるという
「すべてがつながっているひとつ」の世界を、明確に論理とイメージで理解することです。


そうして初めて、
「人間の生存のために環境問題を解決しようという、人間利己主義の発想レベル、エゴ意識」を超え、地球自然との真の共存共栄、共生の未来の構想と夢、ビジョン、バイタリティ、アイデアが生まれてくるのです。


このエゴ意識を超えずして、環境問題を本質的に解決する道はありません。